「英語を話したい、学びたい」そう思った時にまず避けては通れないこと─それは”心を本気の状態にして移動させる”ことだと話すまいさんに、心の移動の仕方から壁に当たった時のことまで詳しく話を伺いました。
インタビュー相手
小田切まい 株式会社MaitH, 一般社団法人Japan Casting 代表取締役, 代表理事
コーチ 「女性のエンパワーメント」「日本人のプレゼンスを世界で高める」ことをミッションに、企業・経営者への英語コーチングプログラム、俳優へのメンタリングを提供。株式会社MaitH 代表取締役,一般社団法人Japan Casting 代表理事,シルバーリボンジャパン 外渉担当
第3回のコラム対談ということで、本日も英語に関することを聞かせていただきます、よろしくお願いします!
お願いします!
コミュニケーションをとるための自己紹介
前回までは、英語を学んでいく、または英語を通じてビジネスの展開していく方々に対して、”心構え”や”どうやって続けていくのか”というような話がありましたね。
今日テーマとしてお伺いしたいのは「英語をやらなきゃ」「やりたいな」と思っている方々が、世の中にたくさんいると思います。その方々が最初に避けて通れないことや、「これは絶対やっておかないとと!」というものがあるのかなというところで。
いかがでしょうか。避けて通れないところ、英語に取り組んでいく上で絶対ここからまず始めだほうがいいことは、どのようなものでしょうか?
そうですね、自己紹介だと思います。英語の勉強というと、まず”文法”や”単語”と思う方も多いのですが、そもそも何のために勉強してるかというと、基本的に人とコミュニケーション取るためだと思うのですね。最初に「はじめまして」で会ったときに、this is a penが言えたとしても何もコミュニケーションが取れないので(笑)「はじめまして、私は誰々です」というその2行だけでもいいから言えるようになっておくというのが、避けて通れないことなのかなと思います。
確かに! 一見、そりゃそうだという話に思うのですが、実は結構、奥深いことだなと思いますね。たった2行だとしても、言葉が出てこない、なぜか照れてしまう等、いろいろなことがその2行に含まれる気がします。
そうすると変な話、お金を払って外部のサービスを使わずとも、これは誰でも自分でできるはずなのに、「英語をやらなきゃ」と言ってる人の多くがそれすらやってないのでは?と、ふと思いました。
このあたりどうお考えですか?
うーん……確かに、やってない人のほうがやはり多い気はしますね。
まず、心を移動させてあげる
私の話になりますが、今私は韓国について勉強してるんです。韓国語で詩を書くのが夢で、身体は日本にいるんですけど、私の「意識」は国内じゃなくて韓国に移動させることを心がけています。心は韓国にいます、みたいな。
え?そうなんですか!? ……OK、OK!面白そうな話です!
「意識」を常に移動させておくと、「よし!勉強しよう!」と改めて考えることなく、ドラマ等をネットでたくさん調べます。無意識に「アンニョンハセヨ、私の名前は何々です」程度は、様々なリソースから引っ張ってきているんですね。「こう言えばいいんだ」という確認を何回も何回もして、韓国に行った時に言っている自分をイメージをして、たまに口でボソボソと言います。そういうことを無意識にやってる、それが本気の状態なのかなと思います。
”本気でグローバルに”、”本気で英語を使う事業を”─そう本気で考えているのであれば、心をまず移動させてあげる、そうするとアクションは自然についてくる。そうしているうちにまずは自己紹介をしなきゃ、というところにたどり着くのではないかと思いますね。
”本気であれば”、”意識がそちらに向いてるのであれば”というところに関して、極端な言い方、外部のサービスやソリューションに頼ることはある意味一番簡単な方法かなと思ってる自分がいるんですよね。
まず自分でどこまでやってるの?というと、もし本気なのであれば「自分で本読んでる」「YouTubeの動画を見ている」「友達に相談している」等、とりあえず失敗も含めて行動を起こして、経験を積んでみるというアクションがあるはずなんですが、恐らくしていないと思います。厳しい言い方をすると、外に頼って何とかしようという人たちが多いんじゃないかなと思いますね。
躓いた時は物理的に心を移動させてしまおう
そうは言っても、「本気の状態になりたい」「一歩を踏み出したい」「意識を別の場所に持っていきたい」と考えた時に、何か障害やバリアにぶつかった時について。
まずはこのくらいは自分でやってみようと一歩を踏み出していくために、どういうことをすればいいのかアドバイスはありますか?
これはよく、いろいろな所で話す内容ではあるんですけど。わかりやすく言うと、例えばアメリカに行きたくても意識が国内にある状態だと、心はアメリカに行っていないので、行動に繋がらないのです。
意識が国内にいる状態とはどういう状態かというと、目の前のことをとにかく一生懸命やってるときや、忙しいとき、心をなくすくらい目の前にやることがたくさんあって、アメリカに心を移動させる余裕がないときです。
スペースがないときって、なかなか意識を外に置くのは難しい状態なのかなとは思うんですね。
そこを、どう自分の枠の中、日本という中から出していくかはいくつか方法がありますが、一番早いのは、外国人がたくさんいるバーやパブに行って話したりして、一瞬でも日本ではない物に触れる、日本人ではない人と話すことです。もっと効果的なのは行っちゃうことですね! 1週間でもいい、2日でもいいので、とにかく行くことです。物理的に出ちゃうと、意識も枠の中からちゃんと外に出ることができるんだと思います。
そこは僕もアグリーです! まいさんにはよくこういう話をしてますが、2022年6月に入ってから、日本からアメリカ(私の場合はロサンゼルス)に、「ビジネスで進出したい」「こちらで事業を立上げたい」という問い合わせや相談が結構な数入ってきていて。そう考える”本気度の高い人たち”はやはりまず見に来るんですよね。現場を訪れて「とにかくもう、早くやりたいから来ました」と。
そういう人たちは、本気度の証明として実際に来てるということですし、やはり実際に来ると話が一気に加速します。「やはりこういうことなんだ!」と感じたり、または「なるほど。自分が今までイメージしたことと全然違う、だからこそこうしてみよう」と考え直したり。そうして世界観が一気にリアルになって日本に帰っていくという印象を、僕は受けています。
今まいさんが話してくれた国内でできることとは別に、外の世界を実際に見に行ってしまいましょうという話は、僕にも通じるものがあるなと感じました。
私たちは、脳で生きている
少し話が脱線してしまいますが、今ゆうきさんが使われた”リアル”という言葉。最近、他の方のコーチングを受けた時に、「脳はよりリアルだと感じるものを現実と認識する」という話をされていて、それを聞いて改めてそうだよなぁと感じたことを思い出しました。
私たちは脳で生きていると思うので、向こうに行ってリアルを体験する、脳に「こっちに意識があるほうがリアルなんだよ」という体験をさせてあげると、それこそ枠から出やすいのかなと思います。
なるほど! すごく面白いですね。
そう考えると、日本から海外でチャレンジをしたいと考えているのであれば、国内にいながらも脳みそが世界に出ている自分がリアルだと思える瞬間を、意図的に作ってあげること、例え物理的な移動をしてなかったとしても、そういう錯覚や自分の脳が信じ込めるような状況を作ってあげることが大事ですね。
例えばお風呂の中で目をつぶって瞑想しながら「自分は今、アメリカのロサンゼルスにいるんだ」という妄想をし続けているだけで、そう錯覚するに至るかもしれないですよね。もしそれができないのだとすれば、イマジネーションを持つだけの材料が足りていないということで、イコール、何かしらの形でそのヒントとなるような材料を得るという動きを、映像や人の話、はたまた何か別のものから得ないと、その域から出られないんだなと感じました。
確かに材料、大事かもしれないですね!
前回に引き続き、英語の技術的なところには全く入っていきませんでしたが、僕はそれが面白いと思っていますし、役立つと思っています(笑)
まいさんとの対談はこういう方向性で進めていきたいですね!
ということで、第3回は、“避けては通れないところは何でしょうか”という話をまいさんにお伺いしました。ありがとうございました!
ありがとうございます!
日本⇄海外の日本人CXO交流FBコミュニティ!
海外×ビジネスでチャレンジしたい/している起業家・経営者の方はご参加ください!
下記のアイコンをクリックするとFBコミュニティに移動します。
コメント