インタビュー相手
小田切真依 株式会社MaitH, 一般社団法人Japan Casting 代表取締役, 代表理事
コーチ 「女性のエンパワーメント」「日本人のプレゼンスを世界で高める」ことをミッションに、企業・経営者への英語コーチングプログラム、俳優へのメンタリングを提供。株式会社MaitH 代表取締役、一般社団法人Japan Casting 代表理事、シルバーリボンジャパン 外渉担当
英語が喋れるようになるために一番大事なことは
前回は、“まずはここから”というテーマで英語コーチングの話を聞かせていただく予定でスタートしましたが、その前段階で盛り上がって本題にはいきませんでしたね。
今回は英語の話に行くのでしょうか(笑)?楽しみにしております。
ということで第2回はこちらの質問から。まいさんは、普段いろんな相談をされると思いますが、どんな相談や困りごと多いですか?
純粋に「どうやったら英語が喋れるようになりますか?」っていう相談が多いですね。
なるほど(笑)
どストレートな、でも真実っぽい質問ですね。
「どうやったらいいですか?」とか「何から始めたらいいですか?」も多いのですが、同じことです。やはり「どうやったら喋れるようになるのか」っていうのを聞きたいんでしょうね。
その上で、マインドセット、イメージからってところはもちろんあるのですが、私が最近お伝えをしているのは、「継続してください」ということです。皆さん、英語を2-3ヶ月やる=話せるようになる、と無意識に思われていて、年単位で継続することを前提として持っていらっしゃらないことが多いです。わざとじゃないと思うんですけど、継続を大前提に英語というものを捉えている方があまり多くないのかなっていう気がしていて。それがあるからジレンマになっていくというところがあります。
“継続、継続”って言うと、シンプルで「当たり前だよね」と思ってしまう気がするのですが、もう少しそこについてお聞かせてください。
今おっしゃったように、多くの方がそもそもその前提を持ってないからかもしれない。でもそれ以外に「なぜ継続ができないのか」また「どうやると上手くいくのか」、英語のコーチとして、サポートしている中で見えてくるものを教えていただけますか?
継続していくことが習慣になっている人の考え方
「そもそも継続していくものだ」という刷り込みができてると、時間をかけたプランニングができます。
「とりあえず今は基礎だけやります」と、あまりすぐに結果を求めないことが彼らの特徴です。長期的に物事が見ることができるので、そこは継続をする上で大事な考え方になっていきます。継続していくエネルギーになるんですね。
結局は少しずつ「英語とは継続するものなんだ」ということを、自分の中に意識的に作っていくことが大切だと思います。あとは、前回話したのですがやはり「英語を通じてどうなりたいのか?」「どういう自分が、どういう場面で、どんな英語を喋っていて、誰といて、そのときどんな気持ちなのか?」というイメージ。それができているといつでもそこに戻って、「そうだ。私こうなりたいんだった。頑張ろう」というように継続していくエネルギー、ガソリンになっていきます。逆にそれがないと、何のためにやっているのか、がわからなくなるので続けることが難しくなることが多いと思います。
あと継続をする上でおすすめなのは、数ですね。数字はやはり分かりやすいです。最近はアプリが実施回数などを記録してくれるんですよね。10回が20回になった、30回になった、40回になったというように、数字として目に見える形で積み重ねていきます。特に男性は、自分で数を数えていくということは、継続をしていく上で大きなモチベーションなっていくなと思います。
振り返りながらプランニングを行い、長期プランを持つことが大切なんですね。あとはそれを遂行していく中で、成果や「自分がやってることが何なのか」を、数字として見える化することが継続していく上でのポイントですね。
継続できるプランをたてるコツとは
プランという話があったのでそこについて聞かせてください。
良いプラン、継続できるプランの立て方のコツとかありますか?
「未来に挑戦を置いて逆算する」ということが大事です。
例えば「私は今韓国に行きたい」と思ったとします。「行きたい」と思った瞬間に「実際いつ行こうかな?」とある程度、目処を立てます。
そうすると、それまでにいくら貯金しようとか、どこへ行こうかなどを考えて、具体的に「10月までに行こう」というところが見えてきます。
それと同じように、継続をする前提に立ったときに、例えばTED Talkに出たい、という目標を立てて、じゃあいつ頃出ようかなというところを置いた上で逆算をしていきます。「TED Talkに出れました!じゃあ次は何しよう?」という形で、挑戦を未来に置いておくといいと思います。
マイルストーンを敷き、期日も含めた目標を置いた上で逆算をしていくという考え方ですね。
継続は”死ぬまで” くらいのスパンで長く考えよう
まいさんがコーチとしてクライアントと関わる時、どのようなプロセスを踏んで関わられているのか、継続という観点から教えていただけますか?
基礎の方の場合と、応用に入れる方の場合の2パターンあります。
基礎の方は、継続する前提で「今は基礎をやりましょう」というコミュニケーションを取り、先のことではなく「この3ヶ月間、基礎の時間をどう過ごしていくのか?」という会話をします。
あまり先のことを考えるとプレッシャーや距離を感じてしまうので。継続する前提で「今ここに集中しましょう」というコミュニケーションをとっていますね。
応用に入ってる方の場合は「そもそも何がしたいんでしたっけ?」というような未来を見せます。それからそこに向かっていくために「今あなたには何が必要」とか「英語以外の部分でも、どのような動きをすればどうしたらその状態に行き着けますか?」というプランニングを一緒にします。
レベルやタイプによってアプローチの仕方を工夫しながら一緒にやっていくんですね!
英語だけじゃなくて、いろんな新しいチャレンジをしていくにあたって、「続かなかったんだよね」という方は、僕も含めて多いんじゃないかなと思います。そういう方へメッセージがあれば、ぜひ教えていただきたいです。
「続かなかったんだよね」と言ってる方には、「続かなかったんですね。いいと思います」かな。
ハハハ! なんだろ。救われる気がしますね。
大変じゃないですか、継続するのって。スティーブ・ジョブズの「コネクティング・ドット」じゃないですけど、3ヶ月やったけどそこで止まってしまった人は、もしかしたら2年後、5年後に、その3ヶ月やったことで出会った人と繋がっていく可能性があったりすると思います。
英語をやる上で継続は大前提ではあるんですけど、その継続って死ぬまでぐらいのスパンで見ておいていただくといいかなと思います。
死ぬまでに、今この瞬間、3ヶ月やりました。それが大事。
もちろん、そのまま継続できる時は「今は継続できるときなんだな。継続しちゃおう」とやり続けることができます。
続けられなかったとしても、その3ヶ月は種まき期間で、数年後再開した時に「あのときの3ヶ月がそういうふうに繋がっていくんだ」となる可能性が大いにあります。そういう意味での継続もあるなと私は思っています。
なるほどね。1回行動をしない状態になったとしても、それも含めて継続期間中だって捉え方をしてもいいということですね。
いいと思います。
そう思えるならすごく気持ちが楽になるというか、自分を許せると思いました。まいさんにコーチしてもらおう(笑)
今後もこんな形で、英語というテーマを中心にお話をお伺いしていきたいと思います。引き続きよろしくお願いします!
お願いします! ありがとうございました!
ありがとうございました!
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