Casestudy 003 世界中の仲間たちと想いを共有したい! グローバルに挑戦するチャットボットのリーディングカンパニー -Zeals CEO 清水正大様-

Zealsケーススタディ

インタビュー相手

清水 正大 株式会社Zeals CEO

1992年、岡山県出身。大手重工業企業に就職したが、東日本大震災を機に「日本をぶち上げる」志に人生を賭けることを決断し明治大学に入学。2014年、在学中に「株式会社ZEALS(ジールス)」を設立。代表取締役に就任。2016年、業界初となる「チャットコマース」をリリース。2018年「アジアを代表する30才未満の30人の起業家」のエンタープライズ・テクノロジー部門にノミネートされる。

ゆうき
ゆうき

まずはじめに、ZEALSとはどんな会社かの紹介をお願いします!

清水さん
清水さん

チャットコマースという、チャットボットを使ってAIが商品やサービスをユーザーに提案し、購入や予約が完結できるサービスを展開している会社です。ジールスのビジョンは「おもてなし革命」と謳っていて、「世界に誇れる日本のおもてなし」を、AIというテクノロジーを通じて世界の人たちに届けていく、そんな挑戦をしています。現在は、資金調達を経て海外展開を本格的に推進しているところです。

清水さん
清水さん

ZEALSは非正規のメンバーも入れて300名ぐらいのチームなんですが、約3割を占めるのがエンジニアのチーム。このエンジニアのチームのうち、約8割が外国籍エンジニアです。今は世界の25カ国以上の仲間たちと一緒に開発をしています。

ゆうき
ゆうき

どのような経緯でグローバル化へのステップを踏まれたのでしょうか?

清水さん
清水さん

ZEALSは早くからグローバル化への挑戦を始めていました。黎明期から社員番号1ケタでアメリカ人のエンジニアが入ってきてくれて、その時から「ゆくゆくはグローバルの開発チームを作って、グローバルな会社を作っていくんだ」って意識していましたね。社内資料やミーティングも日本語と英語を使って、日本で一緒に働ける外国人メンバーたちが少しずつ集まってきて、文化ができていきました。

清水さん
清水さん

一気に増えたのはコロナ禍以降。日本で一緒に働きたくても、物理的に来られなくなってしまった。これは僕らだけじゃなくて他社さんも同様の動きをされたと思うんですけど、このタイミングで思い切って外国籍メンバーの現地採用を始めたんですよ。その結果、それまで2~3割だった外国籍のエンジニアの比率が一気に8割まで拡大したんです。

ゆうき
ゆうき

海外メンバーと共にビジネスを展開していく上での難しさは、どのようなことがありましたか?

清水さん
清水さん

さっき話した1人目のアメリカ人エンジニアが、日本語が得意ではなかったんんですよ。これは最初からなかなかのハードルでした(笑) 彼も頑張って、自分たちも必死に英語を覚えながら試行錯誤しているところに、2人目のアメリカ人エンジニアが入ってきてくれて。彼は、ラッキーなことにバイリンガルだったので、彼がハブになってコミュニケーションをとったり、採用にも力を貸してくれました。振り返ると、外国籍の仲間を採用していながら、自分たちが英語をまともに喋れないっていう(笑) まさにそこが大きな壁でしたね。

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ゆうき
ゆうき

英語が得意なメンバーも特にいない中、あえて外国籍メンバーを入れたんですね?

清水さん
清水さん

駆け出しの頃はエンジニアが採用できなくて。そもそも日本人エンジニアは供給が全然足りてないんです。しかも(賃金が)高いんですよね。そんな中、日本に興味がある外国人エンジニアが、僕らがやっているチャットボットの技術やAIに挑戦したいって言ってくれた。日本語もうまく話せない彼が、雑居ビルで夢だけ持ってやっている若き集団に飛び込んで来たいって言ってくれるなんて、僕らにとっては超ハッピーなことだった。「外国人を早くに採用しちゃうとカルチャー壊れちゃうんじゃない?」とか言う人もいたけど、そんなこと言ってられんと。一緒にやっていきたいと思って、採用したんです。

ゆうき
ゆうき

日本企業であるZEALSに、外国籍の方がジョインしてくれる理由は何だと思いますか?

清水さん
清水さん

3つあると思います。1つは、海外から見た日本という国のユニークさ。日本が好きだと言ってくれる外国人がいる。日本が持つパワーってやっぱりすごいなって思います。2つ目はZEALSがやっているチャットボットやAIなどの新しいテクノロジーにチャレンジしたくてワクワクしている人たちが、世界中にいるということ。そして3つ目が、僕ら自身が泥臭く「知ってもらう努力」をしているところです。LinkedInやTech Crunchを使って、少しでも自分たちを知ってもらうための発信をしています。ZEALSは去年、LinkedInの編集部が選ぶ「Top Startups 2022」でTOP3にランクインしました。
 そういった地道な努力を認めてもらえて、「日本が好き」とか「行ってみたい」とか「日本で働いてみたい」っていう気持ちのある人たちが「この会社すごくいいんじゃないか」って集まってくれるんだと思います。

ゆうき
ゆうき

グローバル組織を構築したいと思いながらまだ踏み出せていないとか、どう踏み出したらいいかわからないという方々にメッセージをお願いします!

清水さん
清水さん

僕たちは、「自分たちができたんだから、どんな会社でもできる」って心から思っています。ZEALSはもともと学生起業で、誕生した会社です。社会人経験もない、ビジネスの「ビ」の字も分かっていない、売上も小さくてマンションの一室にメンバーが集まっているような会社でした。外国籍エンジニアを採用するためにいったい何が必要なのか、ビザのことも何も知らない状態で、「やっていくんだ!」っていう思いだけで、走ってきました。

清水さん
清水さん

時には一緒に頑張ってやってきた仲間が、僕らの倍ぐらいの給料で大手に引き抜かれたりして、「社会は甘くないなぁ」って思うこともありました(笑) でも、僕たちみたいな会社でも、思いを持って諦めずにやり続けていたら、気が付いたら世界中に仲間がいて、一緒に新しい技術で切り拓いていくことができるようになっています。どの会社の方とお会いしても「すごくユニークなチームづくりしてるね」とか「そういうチームどうやったら作れるの?」って言ってもらえる、そんなチームに一歩ずつ近付いてきていると思っています。

清水さん
清水さん

自分たちはすごいお金があったわけでもないし、ビジネススキルや組織作りのプロフェッショナルでもなかった。そんな自分たちがトライをしながら、なんとか形にしてきた。これから少子高齢化で閉塞感が強くなっていきかねないような日本で、僕らは世界中の仲間たちと一緒に働ける会社を作ってぶち上げていきたい。大変おこがましいですけど、ぜひ皆さん、思いを一本掲げてトライしていかれたらいいんじゃないかなって思います。

ゆうき
ゆうき

アツいメッセージをいただきました。清水さん、どうもありがとうございました…!

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この記事を書いた人
高橋 佑樹

ロサンゼルス在住。20代後半の時、とある経営者に「英語の付き人」として雇われ、その方とともに日米を行き来しながら英語を教える日々を1年間過ごす。その経験から。経営層が英語でビジネスができること=日本という国にとって良いことだと確信。自身もアメリカ現地での会社経営経験を経て、現在は日本企業のアメリカ進出支援事業とCXOに特化した英語コーチング事業を展開中。

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